映画『OVER DRIVE』 森川 葵&町田啓太 Wインタビュー

特集インタビュー
2018年05月30日 14時36分 更新

公道をアクセル全開で駆け抜ける最も過酷な自転車競技『ラリー』を、数々の大ヒット作品を手掛けた羽住英一郎監督がメガホンをとり、完全オリジナル脚本で映画化!主演・東出昌大、新田真剣佑、森川 葵、北村匠海、町田啓太らフレッシュな実力派俳優が集結し、誰も見たことの無い圧倒的なカーアクションと、モンスターカーを操るドライバー、その舞台を支えるメカニックたちの熱い絆と愛を描いた、新たなヒューマンエンターテインメントが今夏、誕生する。

衝突を繰り返す、スピカの天才ドライバーの弟・直純(新田真剣佑)と、正確な腕をもつチーフメカニックの兄・篤洋(東出昌大)の檜山兄弟には、秘められた確執が・・・。そして、この2人が真の意味で『ラリー』に向き合う“強い心”を持てた時、過去と現在が動き始める。登場人物たちが衝突しながらも、お互いに触発され、がむしゃらに今を生きる姿は、観るもの全ての胸に突き刺さるはず。人生の教科書ともいえる“不朽の名作”だ。

そんな本作で、若手ゴルファーの担当を外され、ラリーに関しては全くの素人ながら直純の新たなエージェントとなるヒロイン・遠藤ひかるを演じた【森川 葵】と、デザイン志望だったがメカニックとして配属された新米メカニック・増田順平を演じた【町田啓太】の、理想と現実に悩み、もがきながらラリーを通して、心の成長をみせる2人に独占・2ショットインタビューを実施。本作が初共演だったという2人だが、終始チームメイト感あふれる和気あいあいとした雰囲気の中、スピカの結束力を強めたという撮影現場でのエピソードや、互いに新たなものに挑戦しているというファッションのこだわりなど、本作についてはもちろんのこと、ファン必見なパーソナルな部分まで、語ってもらった!
Q.オファーをいただいた時のお気持ち、また台本を読んだ時どんな感想をもちましたか?

森川 葵(以下:森川):「最初に「オリジナルの作品です。ラリーが題材の作品です」と聞かされたんですけど、もともとラリーという競技自体を知らなかったので、「え、ラリーって何!?」ってところから始まったんです。

だけど、私が演じたひかるもラリーに関しては素人のエージェントでわからない設定なので、「これなんですか?」って聞いているシーンが多くて、台本を読み進めていくうちにひかると一緒に私自身もラリーについて知ることができました。

台本を読んだ感想は、オリジナル作品なので凄く面白いなって思いましたし、ラリーを初めて知るきっかけになった、新鮮な気持ちにしてくれた台本でしたね」

Q.実際間近で競技を見られたとお聞きしたのですが、いかがでしたか?

森川:「いや~~面白かったですね!目の前を凄い爆音で走っていくので、より興奮するというかドキドキしました。面白い競技だなって、観ていてもの凄く気持ちよかったです!」Q.町田さんはオファーをいただいた時、また台本を読んだ時どんな感想をもちましたか?

町田啓太(以下:町田):「僕もラリーはあまり詳しくなくて、レースだと聞いていただけだったので、車競技でそういうものがあるんだなって今回初めて知りました。いざ台本を読んでみたら僕の役柄が新米メカニックで、設定年齢がかなり若かったので「あれ、これ間違いかな?」って最初は思いましたけど(笑)」

森川:「(笑)」

町田:「一回マネージャーさんに「俺、本当にこの役ですか?」って確認したくらいちょっとビックリしました(笑)でも読み進めてみるとラリーを知らなくても楽しめますし、凄く爽やかな青春どストレートみたいな物語で素敵だなって思いながら読ませていただきました。しかもオリジナル作品という。凄いですよね」Q.観る人の胸を打つ名シーンが多く登場しますが、完成した映画を観て特に好きなシーンは?

森川:「うーん。難しい・・・」

町田:「ずっと見どころだから(笑)」

森川:「そう!全部見どころだからな~~。あ!でも、予告にもそんなに使われていないんですが、見どころというより面白いなって思ったのは、直純が雑誌の取材を受けている時に、メカニックのみんなが外で待たされているシーンです(笑)」

町田:「(笑)」

森川:「その時のみんなのなんともいえない表情がちょっと観ていて面白かったです(笑)」

Q.確かに、他のシーンではみれない表情が垣間見える場面ですよね(笑)

森川:「そうなんですよ!メカニックのみんなは大体、真剣な熱い眼差しで作業をしてるシーンが多いんですけど、あのシーンだけはみんな全然違うんですよね。みんなのいつもと違う一面がみえて好きですね」町田:「僕はメカニックのシーンばかりを撮っていたので、撮影中はラリーが走るシーンを全くみれなかったんですけど、出来上がった本編でレースシーンを観た時、どこがCGなのかわからないくらいリアルで、面白かったです。そこは誰でも絶対ワクワクして観れるポイントだと思います。

あとは、終盤のシーンの車が水没してから「もう一回こいつを持っていくぞ」ってメカニック全員で車体をばらすシーンがあったんですけど、あのシーンは本当に全員でばらしていたので、思い入れがありますね。

Q.カメラがまわっていないところも作業をされていたんですか?

町田:「そうなんです。本当はカメラがまわっているのは部品の取り外しをするシーンだけだったんですけど、そのあとの骨組みにするまで、ずっとメカニックのみんなで本当にばらしたんですよ。「その場面も画に映っていたらいいな」と思いながら映画を観ていたら、そこも使われていたので嬉しかったです。そういう所もお客さんには注目して観て欲しいと思います」Q.ラリーを題材とした作品とだけあって、女性キャストの少ない本作。檜山兄弟の関係にも影響を与えてくれるヒロイン・ひかりの存在は本作で重要な役柄だったと思いますし、恋愛要素などひかりの存在によって、より女の子が観ても楽しめる作品になっているなと思いました。遠藤ひかるを演じる上で意識したことや難しかったことはありますか?

森川:「東出さんとは交流があったので、今回ひかるが篤洋(東出)にドキってする瞬間だったり、恋愛要素の面を上手く表現できるのか、台本を読んでいる段階では「相手は東出さんなんだよな。どうやったらいいんだろう」ってちょっと不安でした。でも、現場に入ってみたら役の距離感でいることができましたし、お互い気遣うというか、ときめくシーンも凄くキュンっとするシーンもしっかり撮ることができました。完成した作品を観て自分でも納得できるシーンになっていたのでよかったなって思います」

Q.素早くかつ正確なメカニックの動きがみていてとても気持ちよかったです。メカニックという専門的な職業柄、整備の知識やリアルな動きも求めれる役柄だったと思うのですが、新米メカニック・増田順平を演じる上で意識したことや大変だったことはありますか?

町田:「ありがとうございます。撮影に入る2ヵ月くらい前から東出くんやメカニックチームのみんなで整備練習をしていたんですよ。確か7月だったから真夏の中、みんなで作業をして。プロのメカニックの方に教えていただきながら、この工具や部品はここで使ってとかリアルな作業をやらなきゃいけなかったので、そつなくできるように工具の名前も含め全て覚えました。あと僕、もともと工業系の高校に通っていたので、ちょっと思い出しながら作業するのが楽しかったです!」

Q.得意な分野でもあったんですね

町田:「はい。凄くやりたがりになってしまいました(笑)新米なのに、ここぞとばかりに(笑)」

森川:「(笑)」Q.理想と現実に悩み、もがきながらラリーを通して、心の成長をみせる2人の姿が印象的でした。心情の変化や状況がリンクするような役柄を演じられたお2人ですが、共演されてお互いの印象は?

町田:「僕は同じ事務所の後輩が共演をされていたので、お話は伺っていたんですけど、めちゃくちゃ明るくて全然気兼ねなく喋らせてもらえるから、ありがたかったですね。変に距離を取られたらどうしようってドキドキしていたんですけど、全くそんなことはなかったです。

2人のシーンも何度かあって僕の役は、本音はひかりちゃんにしか喋らないので、普段からそういう面でも救いになりましたね」

森川:「私も、初共演だったので少し心配でした。でも、町田さんも普通に話しかけてくださったので嬉しかったです。ひかるが誰かと2人になるシーンって、篤洋も本当にちょっとだけでほとんど直純しかいないですけど、その中でもメカニックだと順平くらい。まして2人は同じ心情というか同じ気持ちを持っていて近い存在として話すシーンも結構あったので、そういう大切なシーンの時に町田さんが受け入れてくれて、とても演じやすかったです」

町田:「なんでちょっと笑ってるの?(笑)」

森川:「笑ってないよ(笑)だから現場も楽しく過ごせました。ご一緒できて、本当によかったなって。順平が町田さんでよかったなって思います」

町田:「ありがとうございます。本当に男くさい中に紅一点ね!」

森川:「乙女ゲームみたいな(笑)」

町田:「誰を選ぶかみたいな(笑)」Q.北九州での長期ロケも行われたということで、キャストと一緒にいる時間も長かったと思うのですが、オフ時はどんな雰囲気でしたか?

森川:「大体みんな毎日一緒にいたよね」

町田:「夕方とか日没までとか、撮影が夜中までかからない日が結構あったので、そこから「みんなでちょっとご飯にいこうよ」ってご飯にもよく行きましたね。しっかり“でっくん”(東出)にごちそうになって(笑)」

森川:「(笑)」

町田:「そんな感じで色々ありましたね(笑)」

Q.東出さん流石ですね!そういうOFFの時間もあるからこそ、チームスピカの結束力もより強くみえたんですね

町田:「そうですね」

森川:「それはかなり影響していたと思います。みんなの顔付きも、それこそスピカのチームワーク感も、どんどん結束していく感じが凄くありましたね。ひかるは立場的に、ちょっとだけみんなから離れた位置からみれた部分もあったので、スピカのチームワークの強さをより感じていました」Q.ファッションのこだわり

町田:「僕、こだわり全くないです(笑)」

森川:「(笑)」

Q.こういう系統が好き・ハマっているものなどは?

町田:「もう、好きなものを着るっていう感じなんですけど、僕原色とかはあまり着れない」

森川:「あーー確かに着てるの見たことないかも」

町田:「でも、最近はだんだん着たいなと思っていて、今靴下から入っています」

森川:「ちっちゃいところからね(笑)」

Q.ポイントからせめて行く感じですね

町田:「そうですね(笑)徐々にカラーを入れたファッションに挑戦しています」

Q.靴下以外に多い系統や好んで着ているアイテムは?

町田:「白Tです!困った時はとりあえず白T!(笑)」

Q.爽やかでカジュアルな感じがお好きなんでしょうか?

町田:「そうですね。ラフなのが好きなので」

Q.では、白Tシャツに、ポイントで靴下でカラーをプラスですね!

町田:「まだ勉強中ですけど!(笑)」Q.森川さんは?

森川:「私は、私服でもそれこそごちゃごちゃした感じとか、変わった形のものが凄く好きだったんですけど、最近は割とちょっとずつシンプルなものが好きになってきていて。今夏に着ようと思って集めているものも、白のタンクトップだったり。本当にシンプル目なものに目覚めてきました。もともとはそれこそ原色とか、凄い色の派手なものとか好きだったんですけど、だんだん落ち着いてきましたね」

町田:「大人の階段上ったね(笑)」

森川:「うん、徐々に上ってる(笑)」

Q.今特に集めているアイテムは?

森川:「イヤリング。それこそ服がシンプル目になってきたから、イヤリングでちょっと大き目のものを合わせたり。色でいうと緑、ブルー、赤とか。多分こっち(洋服)で使っていた色がこっち(耳元)に移動してきているんだと思います」

Q.なるほど。2人ともポイントで色を入れるオシャレをされているんですね

町田:「多分、雲泥の差があると思います(笑)」Q.主題歌『Drive』(WANIMA)に「不可能を可能に変えて」という歌詞が登場しますが、超えられないような高い壁にぶち当たった時、お2人はその壁をどのように乗り越えてきましたか?夢を追いかけている読者にぜひアドバイスをお願いします。

森川:「私、不可能って思ったことがないかもしれない」

町田:「確かに。どうにかなるかな。なんとかなるよね。みたいな感じ」

森川:「うんうん!これは出来ないものだって思うものに出会ったことがない。本当になんとかなるかなって」

町田:「(森川さんは)傍からみても常に楽しんでやっているのが伝わってくるよね。そういう風に不可能とか考えず、逐一いろんなものを楽しむっていうことが、もしかしたら一番いいのかもしれないですね」Q.最後に本作の見どころと、今頑張っている全ての人へエールをお願いします。

森川:「『OVER DRIVE』には、今の仕事が天職だと信じている人、この仕事が本当に自分に向いているのかわからず悩んでいる人も登場します。そんな作品だからこそ、今特別なものを持っていると胸を張って言える方も、自分の目の前にあるものをできない、向いていないと悩んでいる方も、どちらのタイプの方が観ても楽しめる。観終わった後、前向きに「頑張って生きていこう」って思える、そんな作品です。

私も観て「よし!自分も明日からもっと仕事を頑張ろう!」って思いました!自分の人生にとって参考になる素敵なセリフも沢山詰まった『OVER DRIVE』を通して生きる楽しみを知ってもらえたら嬉しいなと思います」

町田:「その通りです!(笑)出てくる人物たちがそれぞれにいろんな葛藤をしながらも、全力でぶつかって、一生懸命になる姿は清々しいですし、傍から観ていても応援したくなります。何事もできない・できるじゃなくて、やるか・やらないかだと思うので、そういう選択があった時はとりあえずやってみるっていうのが大事だということを、この作品を観て学んでいけたらいいんじゃないかなって。僕もそういう風にしたいなと思っています」[プロフィール]
森川 葵
1995年6月17日生まれ
愛知県出身
2010年、雑誌「Seventeen」専属モデルとしてデビュー。2012年より映画、ドラマに活動を広げる。主な映画出演作に、『チョコリエッタ』『おんなのこきらい』(15)、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』『A.I. love you』(16)、『恋と嘘』『先生! 、、、好きになってもいいですか?』(17)、『嘘八百』『リバーズ・エッジ』(18)などがある。2019年(予定)には『耳を腐らせるほどの愛』の公開も控えている。TVドラマ作品には、「ごめんね青春!」(14/TBS)、「表参道高校合唱部!」(15/TBS)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(16/CX)、「明日の君がもっと好き」(18/EX)などに出演。 

町田啓太
1990年7月4日生まれ
群馬県出身
2010年「第3回劇団 EXILE オーディション」に合格し、俳優デビュー。主な映画出演作に、『劇場霊』(15)『HiGH&LOW』シリーズ(16・17)、『CINEMA FIGHTERS「終着の場所」』(17)などがある。TVドラマ作品には、「花子とアン」(14/NHK)、「流星ワゴン」(15/TBS)、「美女と男子」(15/NHK)、「スミカスミレ 45歳若返った女」(16/EX)、「人は見た目が100パーセント」(17/CX)、「女子的生活」大河ドラマ「西郷どん」(18/NHK)などに出演。7月からはテレビ東京「ラストチャンス 再生請負人」に出演予定。
Q.オファーをいただいた時のお気持ち、また台本を…
Q.町田さんはオファーをいただいた時、また台本を…
Q.観る人の胸を打つ名シーンが多く登場しますが、…
町田:「僕はメカニックのシーンばかりを撮っていたの…
Q.ラリーを題材とした作品とだけあって、女性キャ…
Q.理想と現実に悩み、もがきながらラリーを通して…
Q.北九州での長期ロケも行われたということで、キ…
Q.ファッションのこだわり町田:「僕、こだわり全く…
Q.森川さんは?森川:「私は、私服でもそれこそごち…
Q.主題歌『Drive』(WANIMA)に「不可能を可能に変…
Q.最後に本作の見どころと、今頑張っている全ての…
[プロフィール]森川 葵1995年6月17日生まれ愛知県出…
<ストーリー>
世界最高峰のラリー競技・WRC(世界ラリー選手権)の登竜門として、若き才能たちがしのぎを削る国内トップカテゴリーのSCRS(SEIKOカップラリーシリーズ)。

スピカレーシングファクトリーとライバルチームの熾烈な優勝争いは激しさを増していた。

スペシャルステージで競われるのは、コンマ1秒の世界。

「攻めなきゃ、勝てねーから!」

WRCへのステップアップを目指すスピカ所属の天才ドライバー、檜山直純。

真面目で確かな腕を持ち、チームに貢献するメカニックの兄・檜山篤洋の助言を無視し、リスクを顧みない、勝気なレースを展開する。

ラウンド毎に衝突を繰り返す二人。いつしか、チームにも険悪なムードが漂い始め……。

そんなある日、素行の悪い直純の新しいマネジメント担当として遠藤ひかるがやってくる。

なんの知識もなく、完全に場違いな、ひかる。彼女を待ち受けていたのは、檜山兄弟の確執に秘められた過去、そして、チーム全員を巻き込む試練だった。

映画概要
【OVER DRIVE】
6月1日(金) 全国東宝系公開
キャスト:東出昌大、新田真剣佑、森川 葵、北村匠海、町田啓太、要 潤、吉田鋼太郎 ほか
監督:羽住英一郎
脚本:桑村さや香
音楽:佐藤直紀

[HP] 『OVER DRIVE』公式サイト

©2018「OVER DRIVE」製作委員会

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